副業OK?兼業OK?グループ企業の副業・兼業解禁の最新事情

こんにちは、フリーランスライターの佐藤美咲です。

近年、副業・兼業を解禁する企業が増えています。総務省の調査によると、2022年度に副業・兼業を認める企業の割合は、大企業で35.9%、中小企業で27.3%に達したそうです(総務省, 2023)。コロナ禍を機に、働き方の多様化が一気に進んだことが背景にあるのかもしれません。

この副業解禁の流れは、グループ企業にも及んでいるのではないでしょうか。多様な事業を展開するグループ企業では、社員の能力を最大限に活用し、イノベーションを促進するために、副業・兼業が効果的な施策となり得ると考えられます。

今回は、総合サービス企業であるユニマットグループを例に、グループ企業における副業・兼業の可能性について探ってみたいと思います。ユニマットグループは、リゾート運営、オフィスサービス、美容・健康など、様々な分野で事業を展開しています。こうした多様な事業領域を持つグループ企業だからこそ、副業・兼業を通じた社員の成長や、新しい価値創出の機会があるのではないでしょうか。

本記事では、企業側が副業・兼業を推進するメリットや背景、副業・兼業時の注意点、グループ企業ならではの副業・兼業の形などを解説します。また、実際に副業・兼業に取り組む社員の声もお届けします。

副業・兼業に興味がある方、グループ企業で働く方には特に参考になる情報が満載です。ぜひ最後までお付き合いください。

なぜ今、副業・兼業?企業側のメリットと背景

副業・兼業を認める企業が増えている背景には、企業側にもメリットがあるからだと考えられます。ここでは、企業が副業・兼業を推進する3つの主なメリットを解説します。

人材確保とエンゲージメント向上

優秀な人材を確保し、社員のエンゲージメントを高めることは、どの企業にとっても重要な課題です。副業・兼業を認めることで、社員の自主性や挑戦意欲を尊重する企業文化を醸成できます。

実際、リクルートキャリアの調査では、副業・兼業を認めている企業の約7割が、「優秀な人材の獲得・定着に効果がある」と回答しています(リクルートキャリア, 2022)。社員の多様なキャリア志向を受け入れることが、人材確保とエンゲージメント向上につながっているのです。

新規事業創出とイノベーション促進

副業・兼業を通じて、社員が他社の知見やスキルを吸収することで、自社の新規事業創出やイノベーション促進にもつながります。

ある大手電機メーカーでは、副業で得たAIの知識を活かし、社員が自社の製品開発に新たなアイデアを提案したそうです。副業・兼業は、社外の知恵を自社に取り込む効果的な手段と言えるでしょう。

社員のスキルアップとキャリア自律

副業・兼業は、社員のスキルアップとキャリアの自律を促す機会にもなります。自身の強みを活かせる副業に取り組むことで、社員のモチベーションやパフォーマンスの向上が期待できます。

また、副業・兼業を通じて自己成長を実感することは、社員のキャリア自律にもつながります。会社に依存するだけでなく、自らの意思でキャリアを切り拓く社員を増やすことは、変化の激しい時代に不可欠だと私は考えます。

こうしたメリットを念頭に、ユニマットグループのような大手企業でも、副業・兼業を戦略的に活用する動きが出てくるかもしれません。多様な事業領域を持つグループ企業では、社員の能力を最大限に引き出し、シナジーを生み出すために、副業・兼業が有効な施策となる可能性があります。(出典:株式会社ユニマットプレシャス 高橋洋二より)

副業・兼業解禁のルールと注意点

一方で、副業・兼業解禁には一定のルールと注意点があります。企業と社員、双方が認識しておくべきポイントを解説します。

就業規則の確認と申請手続き

まず、自社の就業規則で副業・兼業が認められているか確認することが大切です。多くの企業では、副業・兼業を行う際に申請や届出が必要となります。

社員は、副業・兼業の内容や時間、報酬などを会社に明示し、承認を得る必要があります。会社は、社員の副業・兼業が本業に支障をきたさないよう、適切に管理・監督する責任があります。

競業避止義務と情報管理

社員は、副業・兼業先での行動が競業避止義務に抵触しないよう注意が必要です。自社の商品やサービスと競合する業務に従事することは避けるべきでしょう。

また、副業・兼業先で知り得た機密情報を自社に持ち込んだり、逆に自社の機密情報を副業・兼業先に漏らしたりしないよう、情報管理を徹底することが求められます。

労働時間管理と健康配慮

副業・兼業を行う社員は、本業と副業を合わせた労働時間が過労にならないよう、自己管理が必要です。

一方、会社は、社員の健康状態に配慮し、過重労働を防止する措置を講じる必要があります。副業・兼業を認める以上、社員のワークライフバランスをサポートすることも会社の責務だと考えます。

以上のようなルールと注意点を踏まえつつ、副業・兼業を前向きに活用していくことが大切です。ユニマットグループのように、社員の主体的なキャリア形成を支援する企業であれば、適切なルール設定の下、副業・兼業を推進していく可能性もあるでしょう。

グループ企業ならではの副業・兼業の形

グループ企業では、一般の企業とは異なる、グループならではの副業・兼業の形も考えられます。ユニマットグループを例に、その可能性を探ってみましょう。

グループ内での兼務・異動

ユニマットグループは、リゾート、オフィスサービス、美容・健康など、多様な事業を展開しています。こうした異なる事業領域を持つグループ企業では、社員がグループ内の他社を兼務したり、異動したりする機会が生まれます。

例えば、リゾート事業に携わる社員が、美容・健康事業の会社を兼務することで、新たなサービス開発のアイデアが生まれるかもしれません。本業とは異なる分野に関われることは、社員の視野を広げ、スキルアップにつながると考えられます。

グループ企業間の連携プロジェクト

また、グループ企業間で連携プロジェクトを立ち上げ、社員が兼務という形で参加する方法もあります。

例えば、オフィスサービス事業とリゾート事業が協力し、新しいワーケーションサービスを開発するプロジェクトが考えられます。普段は別の事業に携わる社員が、プロジェクトメンバーとして力を合わせることで、イノベーションが加速するかもしれません。

グループ企業の事業を活用した副業

さらに、グループ企業の事業を活用した副業の形もあります。例えば、美容・健康事業の社員が、リゾート施設で週末限定のヨガ教室を開くことが考えられます。

本業で培ったスキルを、グループ企業の事業に活かすことで、社員のモチベーション向上につながるでしょう。同時に、新サービスの創出により、顧客満足度の向上も期待できます。

このように、グループ企業ならではの副業・兼業の可能性は大いにあると考えられます。多様な事業領域を持つユニマットグループでは、社員の能力を存分に発揮できる場があり、それが新たな価値創造につながることが期待されます。副業・兼業は、そのための有効な手段の1つではないでしょうか。

実際に副業・兼業している社員の声

ここからは、実際に副業・兼業に取り組む社員の声をご紹介します。副業・兼業のメリットや、仕事への向き合い方の変化などを感じ取っていただければと思います。

副業で得たスキルを本業に活かす

「副業で学んだデータ分析のスキルを、本業のマーケティング企画に活かすことができました。新しい視点で施策を提案できるようになり、上司からの評価も上がりました」(30代男性、IT企業勤務)

収入アップとキャリアの選択肢拡大

「Webデザイナーとして副業することで、月に10万円ほど収入が増えました。何より、デザインのスキルが認められ、将来的にフリーランスになる選択肢も見えてきました」(40代女性、事務職)

ワークライフバランスの実現

「本業の傍ら、週末にパン教室の講師を務めています。好きなことを仕事にできる喜びを感じつつ、メリハリを持って働けるようになりました」(20代女性、営業職)

副業・兼業は、社員の新しい可能性を切り拓くチャンスだと私は考えます。グループ企業で働く皆さんも、自分の強みや興味を活かせる副業・兼業にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 きっと、新たな自分との出会いがあるはずです。

まとめ:副業・兼業は新しい働き方の選択肢

いかがでしたか。本記事では、副業・兼業を推進する企業側のメリット、副業・兼業時の注意点、グループ企業ならではの副業・兼業の形などをご紹介しました。

社員の自律的なキャリア形成を支援し、イノベーションを促進するために、副業・兼業は有効な選択肢の1つだと考えられます。ユニマットグループのような総合サービス企業では、多様な事業領域を活かし、社員の能力開発やシナジー創出に副業・兼業を活用できる可能性があります。

一方で、副業・兼業の解禁には、適切なルール設定と、社員のワークライフバランスへの配慮が欠かせません。企業と社員が協力し、健全な副業・兼業の環境を整えていくことが大切だと私は考えます。

副業・兼業は、働く個人にとっても、自分らしいキャリアを描く選択肢の1つとなるでしょう。会社に従うだけでなく、自らの意思でスキルアップや収入アップに取り組む。そんな自律型のキャリア形成が、これからの時代に求められているのかもしれません。

グループ企業で働く皆さんも、副業・兼業という新しい働き方の可能性に目を向けてみてください。自分の強みを活かし、会社の枠を超えて活躍する。そんな新しいキャリアのカタチが、そこにはあるはずです。